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Love is blind!!
恋は盲目! 誰に恋するワケでもないけど、敢えて言うなら青春自体に恋してる!
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DATE: 2009/12/30(水)   CATEGORY: ナカムーラ家。
ナカムーラ家のお見合い。
皆さん、年賀状は書きましたか?あは、チェリ子は確実に元旦には届きません。ふふ。

ソレより、我がナカムーラ家では、大変なことがおこっているんです!

今日は、臨時でそのお話をいたしましょう。

「政略結婚!?」
「しーっ!」
横に居たナカムーラ家のメンバーに口をふさがれます。あ、危ない。
は、初めて聞きましたよチェリ子!
うっそ・・・。

ホールにセッティングされた何かのパーティー会場。
そこで行われるのは、どうやらお見合い。
長女の。

なんでも、我がナカムーラ家の院政アユお母様の御計らいだそうで・・・
イスに座っている長女も珍しくそわそわしています。唯一横にいるモエさんにフランクフルトの棒を突きつけています


え、何で小声かって?
そんなの、きまってるじゃないですか。
隠れているからです。曲がり角から顔をひょいって出す、ああいうの。
だって、もし長女に見てることばれたら、おしまいですよ。
DEAD OR DEAD!

と、華々しいファンファーレが城内に響き渡ります。
ばたん、と重々しい音がして城の扉が開きました。

そして、舞う花吹雪の中から手を振りながら歩いてきたのは、

「も、モジャ男伯爵!?」
ここでまさかのモジャ男伯爵です。
いやいや。よく後ろを見ると、まだ人影がいますよ。
影は、モジャ男伯爵の頭上を跳び越し(身軽!)、叫びます。

「お招きいただきまして、どうも有難うございます!
シャギリー王国が第4王子、馳せ参じます!」


う、うるせえー!
無駄に声でけー!


「第4王子っていったら・・・」
と、曲がり角から顔を覗かせていたルンさんが呟きます。
「あの、モジャ男(敬称略)の息子にあたるんだよね~」
その後の言葉を紡いだ踊り子リサ。
「ほー、にしても・・・」
第4王子の顔を凝視するマホ。
目を細めながら何か呟いているナカヤス。
鼻で笑う次女。
そして、皆で一言。

「「何であんなに、無駄にかっこいいんだろ」」」

多分親父似のその鳩の巣のような頭はいい感じにまとまり、銀色の髪の毛は光を反射しとてもまぶしいです。
顔のどのパーツも整っており、またその位置さえも完璧。
ちょっと高いかな、位の身長。親父、否、それ以上のルックスです。
通信員のマイさん、見とれていますね。ミーハーだな。
あまりのかっこよさに、前に倒れこんで・・・・
倒れこんで・・・??
ダメじゃん、危ないじゃん!!
こここ、このままじゃ大理石とファーストキス!!

隠れていたメンバーが目をぎゅっとつぶります。哀れ、マイ!
・・・。
・・・・。
・・・・・。
いつまでたっても、倒れこんだ音がしません。
うっすらと目を開けると、

花畑が広がっていました

〔ナカムーラ家、隠れているメンバーの脳内ビジョン〕

マイ「うっ・・・」
倒れこむマイ。
それは、未然に防がれた。誰かに支えられている。
うっすら目をあけるマイ。
広がる、イケメンビジョン。
ビー玉のような目と、視線が絡む。

王子「大丈夫ですか?お嬢さんキラキラ
マイ「は、はいっ」
王子「キミだけを、見ていたいキラキラ
マイ「喜んで・・・!」

〔脳内ビジョン、終了〕

チェリ「おえええええっ!」
ルン 「吐く、吐くって!」
次女 「胸焼けするよ!」
マホ 「うぷ、目に毒だ(悪い意味で)!」
フー 「ああ、バケツバケツ!」
リサ 「マイちゃんなにやってんの?」
倒れこみそうになったマイさんを助けたのは、遠くにいたハズの第4王子。
つかつかとチェリ子たちのほうに歩み寄り、近くに居たナカヤスさんにマイさんを引き渡しました。
そして、そっと口を開きます。

「この結婚が成功すれば、君たちは多額の財産と共にこの城を離れなくてはいけなくなりますね。
どうですか?うちの城で下働きなど。悪いようにはしませんよ?」


第4王子は早口小声でしゃべり、にやりと笑って長女の下へと戻っていきました。
「な、なんなの!?」
チェリ子の怒りが音を立て始めます。
どうどうと、マホさんとリサさんに羽交い絞めにされ、ようやく鎮火。
「そういう魂胆だったのか・・・」
「確かに今シャギリー王国は人材、金銭共に不安定だし不足してるからね」
「悪い縁談じゃないね、向こうにとっちゃ」
ルンさんとナカヤスさんの言葉にあっさりと言う次女。

「なんとしてでも、縁談を破棄しなきゃ!」
チェリ子の言葉のもと、縁談を潰す会が発足しました。

当の長女は、流暢なフランス語で会話を嗜んでいる様子。
趣味とか、世間話をしてるみたいです。


「それにしても、ここの使用人は良い人たちばかりですね」
羨ましい、と王子は続けます。
「まあ、個性的な者たちばかりですがね」
長女。普段からそう思ってたのね・・・!
「あ、モエ、クッキーのおかわりはあるかしら?」

と、長女がモエさんのほうを向いた瞬間。
王子の胸ぽけっとから、白いものが。

「アレは!?」
「薬包紙だ!」

ヤバイヤバイヤバイ。アレはヤバイ方の白い薬だ。
チェリ子の頭の中のサイレンが久しぶりにうなり出す。

「チェリ子、なんの薬かわかる?!」
「詳しくはわかりません!多分ロカの花系統の薬かとおもいます!命が危ない!!」

アイコンタクトで、マホさんが薬包紙を打ち落とすことに。
それに気づいたのか、王子は呆気なく手を引っ込めました。

プラスアルファー、口パクで一言。
邪魔したら、殺すよ?
そんな不吉なセリフを営業スマイルと共に無償配布している王子。
でもこれで、ともかく安全。緊張の糸が途切れたようです。

1時間、2時間、刻々と時間は過ぎていきました。
勿論、警戒を怠ってはいませんでした。
ただ、近くから声がするのに気づいたのは、いまさらだったのです。なんて影の薄い・・・

やから嫌やっていったんや俺・・・
完全にボヤキ入ってます。隅っこで(チェリ子たちの後方)、体操座りを決め込んでます。

それを発見したチェリ子達は、おいお前偵察行ってこいよともめ始めます。
殴る、けるは当たり前。弓やらフライパンやらはさみやらなにやらが飛び交います。
最終的に、借り出されたのはチェリ子。

うずくまってキノコでも生えそうな程の湿気を飛ばしている声の元へ歩き、声をかけます。

「あああ、あの「おわぁぁぁ!!
びびび、びっくりしすぎ!
でも、動揺してる。ここは、必殺嘘泣きで追い込みますよ!

「うわぁああああああ!」
「ああああ、あかんあかん、泣かんといて、ちょ、俺なんかした!?」
おお、思ったより動揺してる!ちょっと罪悪感。

てか、この方言はモエさんと同じ・・・
「まさかあなた、モエさんの・・・」
「せやで、姉貴が世話になっていますわ。俺がモエの弟のリョウ。よろしゅうな」
出ました、血縁者。
そうか、確かに似てる。

「でも、さっきなんで『嫌やっていったんや』とかなんとか言ってたんですか?」
「それはな、って聞いてたんかい!」

でましたー、ノリツッコミ。

「ほら、キミ達もももう薄々気づいてはる思うねんけど、これ、政略結婚なんやねんな。金とか人材目当ての。
それが姉貴に知られたら・・・俺、お終いや。なあ、わかるやろ、わかってくれるやろ?
ソレやのに、何や回もいってるけど、ちょっとモジャ男伯爵は行けってやかましいんや。
俺、しんどいんやで・・・」

おーおーよく口が廻ることですね。
リョウさん、チェリ子の肩をぐいんぐいんとまわします。
めがまわるうう。まあ、とりあえず。

「協定、組みませんか?」

妖艶(のつもり)な笑みを浮かべたチェリ子。
リョウさんも強く頷いてくれました。
目的は違えど(リョウさんの目的は、あくまでもモジャ男)、仲間がふえたんです。


さあ、作戦決行です!

作戦はいたって簡単。
来るご帰還の際を狙い、王子を倒す!
最早目的と別になってますが、いいんです。


「今日は、ほんとに楽しかったです」
そういい、門へ向かう王子。ついていく長女。
・・・長女!?

「ミカさま、どこへ?」
モエさんがあわてていいます。
長女は振り返り、言います。



「みんな、私、このお見合いを












承諾します」




え・・・
今なんて・・・

「な、何故ですか!?」
マホさんが、隠れていることを忘れ、飛び出します。
それに続くいつものメンバー。

なんで、どうして。
想いが体中を駆け巡り、目から雫となって零れ落ちます。

そんな、あんなに悪いやつなのに。
どうして。

「折角のお母様の御計らいよ。うけなくては」
長女の目は・・・揺らいでいました。
きっと、こんなこと望んでいないんでしょう。


長女の隣に居る王子は、ポーカーフェイスでたたずんでいます。


「今やで、いくんや!」

リョウさんの叫び声とともに、走り出すチェリ子達。

近くに居たモエさん、マホさんとマイさんとリサさんと次女は、自慢の体力で子分たちを蹴散らし、
リョウさんはじめ、ルンさんとナカヤスさんとフーカさんはモジャ男を追いかけます。


あ、あれ、私もしかしていい所見せるべき?!

チェリ子の目の前に王子が立ちふさがります。
マントを広げ、長女を後ろに隠します。
長女の呟きが、きこえます。

「ついてくんな」
「・・・彼女がこういってるんだ。
他人のキミには関係ないんじゃないのかい?」

探るような目つきでこっちを見る王子。
真に受けちゃだめだ、と思っていても。

(そうか。そうだよね。赤の他人って言っても過言ではないよね。)

また、熱いものがせり上げてきて、もうどーしたいのよ。

と、お腹の辺りに痛みがはしります。

「な・・・」

チェリ子の白い白衣を染める、どす黒い赤。
こんなに、シリアスでいいのかな。
こんなトコで、死ぬのかな。

苦しい。
膝をついて、王子を見上げると、やっぱりあの皮肉な笑み。

「くるしー・・・」
「だろうね」


はっ、と嘲笑した王子。
その瞬間。

バキっ!!

横から伸びてきた拳が、王子の頬を捉えます。
手は、アノ手は。

「みかさま」
やばいぞ、意識が朦朧としてきたぞ。

長女は、石段にダイブしそうなチェリ子を抱きかかえてくださいました。
肩の辺りから聞こえるのは、嗚咽?

「離れたくないよ、ここにいたいよ・・・!」

ああ、やっぱりですね。
ほら、言ったでしょ?

そう思ったチェリ子の意識は、ブラックアウトしていきました。




目が覚めると、なんと体中包帯だらけ。
ん、何があったんだっけ?
・・・。あ、
「王子は!?婚約は!?」
「そない心配せんでも、事は全て良いほうにころんでる」

うお、リョウさんだ。
なんでも、私が倒れてから長女は王子をもう一度ぶち、暴言を吐き追い出したらしいです。勿論お見合いは破棄。
因みに、私は5日間寝ていたらしいですが。お腹の傷は、王子の剣の傷。名誉の負傷ですね。

「リョウさんはいつまでいるんですか?」
まさか、ここに住むとか言わないよね?

「あー、もう少しお世話になるやろな」


遠くから、みんなの声が聞こえます。
これが幸せってやつかな。

ナカムーラ家の非凡で平凡な日常は、まだまだ続くようです。



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No title
| URL | 2009/12/30(水) 19:45 [編集]
シリアスな展開でとても興味深く読ませてもらったよ。
なんかみんないるから「ナカムーラ家」なんだな・・・って思ったよ。
柄にもなくね。
次回更新楽しみにしてるよ^^
No title
チェリ子 | URL | 2009/12/31(木) 23:25 [編集]
どうも。
ええと、まあシリアスなのは柄じゃないんでね。
次回はもっと面白さを追及いたします!
コメント有難う!

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