Love is blind!!
恋は盲目! 誰に恋するワケでもないけど、敢えて言うなら青春自体に恋してる!
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DATE: 2010/04/25(日)   CATEGORY: ナカムーラ家。
ナカムーラ家の出会い-prologue-
いよいよはじまります。大型長編!
実を言うと、これは原作があります。

著者の方や、その他関係者様とは、哀しきかな、なんら関係はありません。


それは、ハナビラ舞い散る、2年前の春の季節のことでした。




世界で一番偉い人が拉致、監禁されてから数日。
チェリ子はあわてることもなく、かといって同情したりすることもなく、学校の階段を上っていました。

そこ、酷いとか言わない

たどり着いたのは屋上。
ドアを開けようとすると・・・

ばこん★

「ぶっ!?」

ドアがいきなり開いて、チェリ子の鼻柱に激突。
後ろから、親友(自称)のマホさんが押さえてくれます。

格好は、〔人と人が支えあってる〕の図、参照。

そして、ドアを開けた張本人を見ると。


「何やってんの?」

腰に手を当て、王様のポーズ!をした人が。

「私は、ここに薬草を取りに来たんです!」
「私は、ここの薬草を取って売り飛ばして金にしようとしてたんです

マホさん!?
違う違う!

「で、あんたら誰?」
王様ポーズの人が、あきれた声をだします。

「自分から名乗れよ!」
「シン」

「シン・・・?」

即答されて頭が一瞬停止。
んん?聞いたことあるぞ・・・?

「今、あんたらが思い浮かべてるのは、違うシンだから。
そっちのシンは、この前手術に成功したやつ。人違いだよ」

うそ。いや、ごめんね。
ここは、チェリ子のフォローを・・・。

「そっか、まだスポットの当たってないシンさんか!」

間。

え、何?滑った!?
と、後ろと前から、ぶはっという声が。
マホさんとシンさんが、しゃがみこんでます。

笑っているようです。
ひとしきり笑い終えてから、マホさんが立ち上がります。

「私は、マホ。こっちがチェリ子だよ」
「マホに、チェリ子ね。あ、向こうにいるのはリサってやつ。ホラ、下のグランド見てる・・・あいつ、陸上部のエースに恋してんだ」

それから、シンさんは薬草咲き誇る屋上の隅で下を覗き込んでいるリサという人を呼びます。

「なに?シン・・・あ、入部希望?」
「入部?」

屋上で何部を作っているんだ!?

「薬園部。薬園の平和を守ってるの!
私はリサ。屋上の観察者だよ。ね、シン!」

うん、と頷いたシンさん。次は、と指をフェンス方向に動かす。

「アイツは、モエ。人殺しだ」

はあ?!

「そ、れって?」
「私、ウワサされてる?」

いつの間にか、リサさんの肩越しにモエさん、という人が立っています。

「人殺しって、ひどいなあ・・・」
確かに、人を殺せなそうな顔してる・・・。

「チェリ子、ちょっと・・・私」

マホさんが耳打ちしてきます。
私も、多分おんなじ考えだよ・・・。

「あの、」
「ストップ。その先は言わなくていい」

え?!

「入りたいんでしょ?薬園部!」
リサさんがどうだ、みたいな顔で腕を組みます。

「え、ちが・・・」
「いいじゃん、薬園部」

U★SO★DA★RO★

マホさん、意見の相違!

「入ろうよ、チェリ子!」

なんで、こうなるのかなあ・・・。




「ただいまあ・・」
薬園部とかいう、何に情熱をかけたらいいのか分からない部に入ると宣言した後。
色々説明され、やっと家路についたチェリ子。

「おかえりー」

玄関の奥のほうから神が顔を出します。
神は、ユウキという名前らしいです。
らしい、というのも、おかしいですが、チェリ子とチェリ子の愚弟は孤児。
神とは血がつながっていません。

路頭で彷徨ってるところを神が保護してくれたのです。
だから、神。

神は、本当はとても大きい城に住んでいるらしんですが、そこは触れるのがタブーらしいです。

チェリ子の叔父さんに当たる人と神は知り合いで、今はそこに神と共に住まわしてもらっています。
叔父さんの仕事は、アレな方のホテルの運営。
別に、女や酒におぼれてるワケではないです。

チェリ子も、時々神と手伝いをしますよ。

「チェリ子、ミサイルの命中率がどんどん高くなってるんだよ」
神が、叔父さんの事務所(リビング)にあるテレビを指差します。

「ふーん・・・」

ミサイル、というのは。
今、世界で一番偉い人、即ち米国の大統領を拉致監禁している武装集団が、あと数週間で発射すると予告している核兵器のこと。因みに、監禁場所は軍事基地。
毎日のようにテレビに映る大統領に対する罵倒。
いつもべらべらしゃべってる彼はとっても静か。
怒んないのかなあ?

テレビでは、コメディアンが「逃げてはいけない!立ち向かえ」と力説しています。
あんたねえ、ミサイルに立ち向かえるのはウルトラさんちのお母さんくらいですよ。

「そういや、カズは?」
カズ、というのが私の愛すべき愚弟の名。
神の計らいで、カズはロックを始めていました。

「奥にいるよ。友達も来てるみたい」

水、もってってやんな、と神が1リットルペットボトルを投げつけてきます

危なっ!

奥にあるライブハウスのドアを開けると、音が一気に流れ込んできます。

「あ、姉ちゃん」
「あ、チェリちゃん」

カズの隣にいるのは、ロック界では有名(らしい)なフーさん。
我が愚弟にギターを教えてくれています。

「水、もってきたよ」
「お、サンキュー」

カズは、ギターを担いで水に駆け寄る。

「あ、そうそう。チェリちゃん、おじさんが呼んでたよ」

フーさんはギターをケースに入れながら言います。
そうか、もう仕事の時間か。

お礼を言って、部屋を出ます。
カズが、「ロックで世界を救ってやるぜ!」と豪語。
フーさんも横でギターをかき鳴らす真似をしています。


叔父さんのところにいくと、外で待っている女の人の用件を訊いてほしい、との事。

二つ返事で外へ出ると、真紅のミニドレスを着た女の人がきょろきょろしています。

「あ、僕・・・ココの家の子?」

僕・・・?私、女ですけど。
まあいいや。

「はい。なんでしょう?」
「忘れ物、なかったかしら?」

うーん・・・さっき見たときにはなかったって、神がいってたなあ・・・

「なかったと、思います」

女の人は、そう・・・と呟いてから、お礼をいって去っていきました。



今日の出来事が、私の日常を変えるなんて、思っても見ませんでした。


つづく。






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DATE: 2010/04/08(木)   CATEGORY: ナカムーラ家。
ナカムーラ家の正義論。
最近、犬を飼い始めました。
もー可愛くてしょうがないんですが・・・懐かんのです。チェリ子に。

まあ、家族が増えるってことはいいことだしね!!(自棄です)

そうそう、タイトルにも有りますが、正義といえばマホさんの話ですね。
では、今日もはじめましょうか。



授業開始のチャイムがなりひびきました。

「じゃあ、前回に引き続き教科書38ページを開いて」

科目は英語。
皆が一斉にパラパラと38ページを目指します。
チェリ子の教科書38ページでは、金髪碧眼のイケメン(これってイケてるメンツの略なんだって)、
ジェーンが・・・待ってコレ女?
まあ、ともかくジェーンが頬に笑みを添えながら「これは、レッスン3でもやったよね~」とか何とか言って
親指でグーサインを出してます。
何の気なしにレッスン3のページを開きます。

そこには、赤髪の女――多分ジェーンだろうな――が。

あれ、ジェーン何?イメチェンした訳?
そんなハズあるわけないです。
赤ペンで塗ったんだろうな。隣のページにこすれてる。

このときは、ちょっとぐれてたんだよー・・・。
ジェニー、自慢の金髪をごめんよ・・・アレ、ジェニーだっけ?

「チェリ子?何してんの」
「・・・は、すいませんっ!!」

隣からあきれた声が。
勤勉兄さんリュウさんが、チェリ子のお隣。
勤勉・・・・・過ぎて困る。
ジェニーが赤髪から金髪へ直ったのも、リュウさんのおかげ。

「チェリ子、俺の前で余所見なんて、いい度胸だよねー」

出ました。左手に消しゴム右手にシャープ。
コレが、リュウさんの基本装備にして最強の装備です。

「そんな塗っちゃって・・・ジェニーかわいそう」
「そそ、そんなことないよ!ジェニーは新しい自分を・・・」

バッチーン★

チェリ子の頭の側面から、煙が。
隕石もとい、リュウさんの消しゴムがブチあたりました。
そして、リュウさん挙手。

「せんせー、チェリ子さんがせんせーのことハゲって言ってまーす」
「違、いってない!!言ってないよ先生のことヅラだなんて・・・はっ!!」

「廊下にたっとれ!!」

死亡フラグが、白羽の矢みたいにチェリ子に突き刺さります。
それみろ、みたいな顔をしたリュウさんも、先生にお前もだ、とか何とか言われてます。

そして、二人で廊下に出ました。

無言。

「あのー・・・「俺ね」

「え?」

セリフがかぶった!!

「俺・・・」
「え」

口をへの字に曲げるリュウさん。

「最近、チェリ子たちの周りで変な事件、起きてるだろ」
「・・・」

そういえば・・・うーん・・・。
日本で狙われたり、親睦会で狙われたり・・・。
でもそれが何・・・?

「だから・・・」

リュウさんがいいかけたその時、授業がおわったのか、マホさんが教室から出てきました。

実はマホさん、リュウさんに心を寄せているんです。

軽い挨拶をした2人。
リュウさんが思い出したように言います。

「なあ、マホの家の見取り図とかってもらえない?」

おお、リュウさん大胆…

「え…っ、いい…けど…なんで?」
「俺、建築学の勉強してるんだけど…マホの家って綺麗で造りもいいからさ、それに」

リュウさんはそこで一拍おいてから、とどめをさします。

「マホに会う口実ができる…って言ったら引く?」

マホさん、ケチャップをぶちまけたような色した顔で、首を振っています。


あー…春ですねえ…
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DATE: 2010/03/04(木)   CATEGORY: ナカムーラ家。
ナカムーラ家の不思議之国。
最近合った、話をいたします。
どうか、ご清聴を。


うわーっつ、はぷん!?
チェリ子はいつの間にか、人類の夢・・・空を飛んでいました。
何故かは、まったく持ってわからん。
ただ、言える事。

私、このまま落ちてったら地面とファーストキスの上に即死。
ファーストなエンドを迎えることになるよ。

うーん・・・今一状況を掴めませんね。

まとめて見ると・・・

① なんか飛んでるってか落ちてる
② 見たことのない風景
③ 危機感を全く感じない
④ と、いうかこれって夢?現実?
⑤ 後ちょっとでファーストキス

はい、⑤はマズイ。

効果音で表すと、ヒューンどかん
チェリ子は見事に垣根に首からダイブ。
ってか、痛い!コレ、薔薇!トゲ刺さる!!

「っつう・・・」

首を薔薇の垣根から引っこ抜くと(どっこいしょのオプションつき)、
そこに居たらしいご婦人と、目が合いました。
しかし、ご婦人は、目をそらし、チェリ子がぼろぼろにしてしまった無残な薔薇たちを見つめています。
「・・・」

無言。

「あ、どうも~・・・」

無言。 

「あの~・・・」
「私の薔薇をよくもやったわねえ!?」

無言で立っていたご婦人。

ひええええ!

ご婦人、如雨露をぶんぶん振り回してきます。
ええと、遠心力だっけ・・・水がまわしてもこぼれないの。

でも、あたったら即死・・・
如雨露、金属だし・・・。


かなり加速して走ったあと、後ろを振り返ると。

「追いなさい!侵入者よ!!」
「イエス、マダム!」

ご婦人、後ろに控えているマッチョな男の人たちに命令をしています。
あんなのに追っかけられたら、チェリ子マジ無理。
そうこうしてるうちに、マッチョ隊は展開。
チェリ子を追い込む形でフォーメーション。
あれ、これってデジャブ?

「捕らえろー!」

あわわわわわ、どうしよう!
とにかく足を回転させて、逃げ惑うチェリ子。ちくしょ、なんて滑稽なんだ。
と、ここで鈍い子チェリ子のいかん癖が発動。

ずりっ(薔薇用の砂でけつまずく音)

どたん。(ちょっとだけ空中浮遊して落下した音)


「・・・。」
「・・・。」


MAZUIZE★



目を伏せ頭をガードすると、その体制のまま持ち上げられ(ななな、なんてマッチョなんだ・・・!)
ちょっとだけすごまれた。
ああ?みたいな。
そのとき。

「ワンワン!!」

不意に聞こえたその声に、マッチョさん同様。勿論チェリ子も同様(アカーーーン!)。
呆然と伏せた体制で居ると、いきなり手を引っ張られて立ち上がります。
そして、チェリ子の手を引っ張ってる人は

あろうことか。

茨の中へと進んでいったのです!


その後はもう、走る走る。

「いたい!」
「ああ、ごめん!」

茨道(ホントにちょっとの隙間しかない)の中で、引っかきまわされた痕のある腕をさすりながら、
チェリ子はぶーたれます。だって痛いんだもん。
手を引く人は、くるりと振り返ります。

「あっ!?」
「え?」

先の叫びがチェリ子。
だって、これは。

「フーさん!?」

庭師フーさんだったのです。
てか、格好がおかしい。
ナンだろう・・・アリスに出てくるウサギのような・・・でも真っ黒だし・・・

「違うよーん・・・そうだなあ・・・黒ウサギ。皆からはそう呼ばれてるよ」

クロウサギ。苦労詐欺?

脳内変換がうまくいかず、ちょっと黙ってからやっとわかった。
黒ウサギフーさんは、言いながらずんずんと茨の中を進みます。

「さっきのは、薔薇の門番ケイコ。Kって呼ばれてる」

薔薇にちょっとでも触れると、こーだから。
こー、の所で親指で首を横に割く真似をするフーさん。

「んで、キミは・・・アリスだよね?」
「うえ?」

アリス?名前かすっても無いよ。

「私、アリスじゃないです」
「ええ?だって、空から降ってくるのってアリスだけじゃーん」

どんな概念だ
覆されるよいつか。

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DATE: 2010/03/02(火)   CATEGORY: ナカムーラ家。
ナカムーラ家の思い出。
こんにちは。寒い日が続きますね。

さて、仮設ブログのほうに不適切なコメントがされたため、あちらを閉鎖いたします。

あっちに乗ってた1話を再アップします。



・・・。

事の始めは、1週間前にさかのぼります。



「ああああぁああぁ!」

チェリ子の薬草庫が、荒らされてる!

城内の人に聞いても「やってない」の一点張り。

と、そんなチェリ子の耳に、唄うような声が入ってきました。



「うわ、ごめん!ソレやったの、僕!」



「ぎゃわああ!?」



振り返ると、見知らぬ男の子が。

ここら辺に、こんな子すんでたっけ?



それから、私と男の子はあったかい薬草庫のはじで色んな話をしました。

でもわかったのは、彼の名前が「ゆう」であること、年齢がチェリ子たちと変わらないってことだけ。



それでも、チェリ子とゆう君は、毎日話し続けました。



ある日、です。

その日も、いつもどおり薬草庫で話をしていました。

そこに、ナカムーラ家のメンバーがやってきました。

私は、ゆう君を紹介しました。けれど、返ってきた答えは。



「何言ってんのチェリ子」

「頭おかしいんじゃないの?」

「独り言なんて、とうとうヤバイね・・・」



頭がおかしいのは重々承知ですが。



あわててゆう君のほうをみると、切ないような苦しいような笑みを浮かべていました。

こう、なんか形容し難いような・・・ね。

ナカムーラ家のメンバーはさほどきにした様子もなく、変なチェリ子ー、と帰っていきました。



その夜、ゆう君と薬草庫で話していました。



「ゆう君」

「なに?」

「あ、ええと、うん・・・」



その先を続けようとするけど、そうするとゆう君が傷つくだろうと思い、言葉を飲み込みます。

そのとき、薬草庫のドアがゆっくり開きます。



「チェリ子ちゃん・・・・」



顔を覗かせたのは、通信員のマイさんでした。

マイさんは、チェリ子の近くに歩み寄りながら、言いました。



「私、そこの彼が見えるの」と。



このとき、嫌でも「ああ、ゆう君は`人間じゃない´」と気づかされました。

マイさんは、花を私に差し出してくれました。

ゆう君は、静かに佇んでいます。



「この花はね、人の過去が見えるんだよ。今日行ってきた国で売ってたの」



わざわざ・・・?この人は、ホントに良い人なんです。

使ってみろ、、ということなのでしょう。

チェリ子は、使い方を教わり、花を受け取りました。

ゆう君のことを思い浮かべ、ゆっくりと目を伏せます。



目を伏せると、彼の記憶でしょうか。それがぐるぐると走馬灯のように駆け巡ります。

光。ひたすらその光を目指して走ります。

光が、途切れました。視界がハッキリしてきます。



どこかの、教室でしょうか。



机に座ったゆう君と、周りにあつまる男の子達が居ます。



「始まるってよ、本土決戦」

「あー、いよいよか・・・手ェ震えてきた・・・」

「お前、何隊だっけ?」

「ええと、A339隊だ」

「A!めっちゃ強いトコじゃん!」

「で、どこに飛ばされるって?」

「だぁから、本土だって」

「本土のドコ?」

「ロンドン、だ」



みんな、いっせいにため息をつきます。



「そういや、お前、どこ部隊?」

「あー、俺攻撃要員。先輩達、弾使い荒いんだよなー」

「あはは!俺は栄養士だ」

「あ、俺も俺も。医学系専門部隊」

「すげー、医療なんてよくとったな」



と、ゆう君に視線が集まります。



「んで、お前は?」

「俺?・・・通信員、ってとこかな」



「「「「すげー!!」」」



やんややんやと、ゆう君の周りで騒ぎ始める男の子達。




知っています。



攻撃要員が、「歩兵」即ち「捨て駒」であること。



医学部隊が、自分たちはこん安全な場所にいて、自分達の仲間が傷ついていくのをむざむざと見過ごすという、

つらくて苦しい部隊であること。



通信員が、銃弾飛び交う戦線の中で、情報の波に飲まれながら、自分達に必要な情報だけを抜き出し、暗号を解読して仲間に伝えるという、最も過酷な命を背負っていることも。



知ってます。今、わかりました。

コレが、戦争だということ。



「(ゆう君は)」



すると、ゆう君はおもむろに鞄から紙切れを取り出しました。

それは・・・写真?

「お前、ソレ彼女?」

「ま、まあな」

「へー、やるじゃん」



そこに写っていたのは――――・・・



と、激しい頭痛がチェリ子を襲います。




次に目を開けると、見慣れた風景が。



「ナカムーラ家の城、だ」



ただ、違うものがありました。



「何コレ・・・」



美しかった城壁は赤黒くそまり、人、多分人が、地面にひれ伏しています。

そんな。

そんなところに、ゆう君はいました。



『こちら、A340隊。ガガッ――い、―を――・・』



華奢な肩に担がれた無線から、ノイズつきの音声が響きます。




『こ、ちら・・A339隊・・・・



















俺以外、全滅・・・です・・・っ!』









写真を握り締め、膝立ちをして空を見上げています。



「―子―・・・リ子――・・・」



ゆう君は、涙を流して泣いていました。














「リ子・・・チェリ子ちゃん!!」

「ほわっ!」

いきなり、目の前が明るくなりました。どうやら、花の効果がきれたようです。



「チェリ子ちゃん」



ゆう君が、にこにこしながら手を差し出しています。



「チェリ子」

背後から声がして、振り向くといつものメンバーが。

代表してマイさんが口を開きます。

「皆には、彼のことちゃんと説明してあるから」

いってきなと、こえをかけてくれるメンバー。

手を差し出してくれてるゆう君。



その手に、自分の手を重ねてみます。

「・・・重ならないよー・・・」

涙が、零れ落ちてきます。何度やっても通り越してしまう手。



「泣かないで、チェリ子ちゃん」



そういったゆう君も、泣いていました。

「俺は、幽霊。自縛霊っていった方が近いかな」

ゆう君は、チェリ子の頭をさするしぐさをしました。



「君が見たすべてが、俺の記憶すべてだよ」

「・・・」

「俺は、通信員だから、お前が死んだらダメだって、みんながかばってくれたんだ。

俺は、皆は、そこで・・・」

「うん・・・」

「俺もアレから、自ら命を絶った。ここ、ナカムーラ家の地で」



だんだんと薄くなっていくゆう君の体。



「俺を、この地に縛り付けてる未練。未練は・・・」




「過去に恋したキミに、会えずに死んだことだよ!」

メンバーも、うるうるしながら

集まってきます。あ!、とか頷いてたりとかしてるから、ゆう君のこと、みれたのかな。



「俺は、ずっとキミに恋し続けるよ!」

足が、消えます。

「ゆう君!ゆう君!!」

手も、きれいな金色の粉になってさらさらと風に運ばれていきます。



「あ、言い忘れてた!






俺の本当の名前は―――」




全て。全てが消えました。





これが、チェリ子の不思議体験です。

あ、そうそう。最近、チェリ子の周りにだけ、風が吹くんです。

不思議ですよねー・・・




まさか、ね。

DATE: 2010/02/22(月)   CATEGORY: ナカムーラ家。
ナカムーラ家の親睦会。
こんばんは。チェリ子はこの前、隣国との親睦パーティーに行ってきました。

つうか、暇で暇でしょうがなかったんです。
ってのは嘘。
それでは、今日はこのお話を。



煌びやかなシャンデリア。優雅に踊る人々。
部屋の中には煌めきを放つ料理が所狭しと並んでいます。

チェリ子達は、隣国で行われた親睦会に来ています。

なんでも、かなり偉い王子様がいるらしいですね。
ええ。まあ。
人々の熱気がすごくて、チェリ子は外に出てたんです。

しばらくボーっとしてると、中が騒がしくなりました。

嫌なよかん・・・だぜ!!

急いで戻り、みんなが集まっているホールに続く螺旋階段を数段登ると、壁にもたれかかっている黒いスーツの人が。

この人は…このパーティに来てる偉い王子様の教育係のアランさん。
強面な顔を、ぐにゃりとゆがませています。

「あ、アランさん!血、血が!」
呼吸さえ辛そうなアランさんは、折り曲げた膝と腹部を押さえていました。あれは、銃痕。

「アランさん!」

私は捜し出した薬草で応急措置をしました。

「嬢ちゃん、よく聞いてくれ」
「!…はい」

アランさんは呻きながらも続けます。

「今、ホールに侵入者がいる」
「え、」

「俺が、何人か取りこぼしちまったんだ」
畜生と呟いてから、彼はチェリ子の目を見ていいました。

「逃げろ、嬢ちゃん」
「…な」
「今から、俺が3つ数える。
その間に逃げろ」

にらまれる。
どうすればいい、どうしたい、
どうする?

「行きません!!」

チェリ子が叫ぶと、アランさんはチェリ子の頭をひっぱたきました。

泣くとか、そういう反応を期待してたんだな、この人は。
残念だけど・・・


頭殴られんのは、(長女とかコックとかから)毎日だから、なれてんのよ!!」

アランさん、口をぽっかり開けたまま放心。

「私、行きますから!」

そう告げると、ようやくアランさんが立ち上がります。

「待て、嬢ちゃん!!」

叫ぶアランさんにつばを飛ばし(汚い)、チェリ子は螺旋階段を駆け上りました(3回くらいコケた。)
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